EeePC 901-16G専用SSDのSHD-ES9M32G-UCを購入(901-Xに入れてみた)

書きためておいたレビューです.

随分前に書いておいて,下書きのままだったので整備し直して公開します.
最近のCULVノートの発表で,小型ノートとしてはそろそろATOM系も下火かな(MIDや組み込みなどはまだ盛り上がりそうですが)と思います.
あまり意義は無いかもしれませんが,901-Xなんかを持っている方は延命措置,Windows7に向けてのアップグレードなんかに使えるかと思います.

本偏

EeePCの画面不調は,ストレージの問題かと試行錯誤した結果,というかそれを口実?に購入した商品です.
正直いうとSSDは関係なくて,ディスプレイの内部ケーブルが怪しくなっていたようで,修理に出したらすっかり元通りという話でしたが.このSSDの導入はとても有意義になりました.

  • ある時に画面を閉じると真っ白になる現象が起こり,ストレージのフォーマットをやったりしてたら治った用に見えたことがありました.その後何度やっても真っ白になることが多かったので修理に出したらモニタのケーブルが切れていたそうです :-)

容量の大幅な増加と,スピードの恩恵は,1万円で買えるにしてはおいしいものです.EeePC 901-XやEeePC 901-16Gを使う人なら,これもセットで買うべきだろうと断言出来るよい商品.


さて,今回購入した「これ」は901-16G専用とされています.自分は901-Xを利用しています.ストレージのインターフェイスSATAということで,すので,SATA対応の901-16G専用とのことですが,901-XもSATAに対応したBIOS(1700以上ならOKらしい)を導入するとこの製品も利用できます.
ですが,あくまで動作保証外でありサポート外でもあるので,901-X所持の方はリスクを承知で導入しましょう.

フォトレビュー

これが付属品です.とっても簡素!
901-16G専用ということで,換装した時に出る16GBのSSDが外付けのドライブとして使えるようにケースが付属しています.901-XのロングSSDインターフェイスがPATAなのでケースは使えないようです.


901-Xと本製品の比較
コントローラがずいぶん小さい?

901-Xに交換してみます.

ちょっとコントローラをのぞくと,この手のSSDには定番のJMF601が実装されています.なおJMF601の初期モデルはそれほど評価は高くなかったようです,現在はリビジョンが上がっている用で,性能の改善が見られているとか.
(詳しくはググってみるとわかるかと思います)


この写真だとわからないのですが,Bなら良いらしい?
JMF601 リビジョン b - Google 検索


換装後のBIOSメニューです.ちゃんと製品が認識しています.
ここで気がつくのはプライマリースレーブで認識していることで,順番としては頭に位置しています.
このSSDWindowsでいうCドライブで認識されるだろうと考えられるようです.
以前のSSDの場合は,Cドライブ認識に改造したり,設定をいじる必要がありましたが,これはする必要はないようです.


OSはデュアルブート化しています.自分の環境は,XPとUbuntuデュアルブートとしています.
やり方はとっても簡単で,XPのリカバリを行った後に,Ubuntuインストーラで,パーティションを変更し(XPの領域を狭める,圧縮する)Ubuntuをインストールしました.ブートローダーも特に設定はしないで行っています.PCのメインHDDで行う作業とさほど変わりないです.


早速Ubuntu9.04を利用していますが,ブートの高速化はSDHCよりも若干ながら早くなっていました.EeePCのBootBooster(BIOS設定時)の場合はさらに早い!
GRUBの待機時間を2秒程度にして,自動ブート設定?にしておくのが良い感じでした.
デスクトップの操作上では,ファイラーの操作やブラウザの挙動も違いがみられます.
ファイルのコピーも同じく.デスクトップのもたつきがずいぶんと解消されたという印象があります.
そして,EeePCの特徴でもあるバッテリーの持ちはどうなのかというと,それほどの変化はないと思います.数値をはかったわけではありませんが,使ってみてそれほど変わらないな(変わっても数分か?)という印象です.
Ubuntu9.04ではCPUの電圧変更機能がうまく動かないらしいので,Windows(+ASUSのユーティリティ)よりは持たないようですが,それでも4時間以上は持つので,十分実用範囲と考えています.


パーティションを割っているのでベンチマークとしては若干の性能の落ちがあると思いますが,それでも十分の速度を誇っています.


導入前はSDHCでの運用だったので,OSが機敏に動いていないのが若干のストレスにもなりましたが,導入後は改善してる印象を持っています.
上には書いていませんが,デュアルブートでそれぞれ半分にしても16GBの空きがありWindowsUbuntuも苦労すること無く運用可能です.
32GBあるなら,アプリケーションもたくさん入りますし,個人のドキュメントも余裕でしょう.
一応64GBのモデルもありますが,1万円のコストパフォーマンスを考えると,こちらでも十分に感じます.状況で選べるならとてもおすすめな製品でした.


最近は2千円程度値下げして,32GBなら手に入れやすくなっていますね.901-Xの延命措置に十分に利用出来るかと思います.